せっかくの人生だもの。

ワシントンDCから帰国して早2年。大学院で人権、社会、女性問題について勉強してました。帰国後日本でOL中。人生ってなんだろうなぁ〜日々感じたことを書き記して生きたい。

大統領選を受けて私が再確認したことvia教授

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ある尊敬する教授の元を訪ねてみた。

両親はどこの人かなんて、そんなよくある差別的質問はわざわざしないけれど、彼女もまた外見だけを見ればマイノリティ。

 

 

アメリカにとんでもない歴史的出来事が起こってから5日。

本当にたくさんの人が彼女に会いにオフィスアワーを利用するらしい。

それくらい彼女の説得力と居心地の良さは格別。

そして、また想像以上にたくさんの人たちが怖い、辛い、不安、支えあいたいという気持ちでいることも事実。

 

私もこの180度変わってしまった(しまうだろう)アメリカにいることの不安と、怒りと、白人至上主義がまた改めて騒ぎ立てられているココに住む一人の非白人のアメリカ人の考えを聞きたくて、彼女の訪問を申し立ててみた。

 

 

 

彼女もまだ不安と怒りでいっぱいの様子だった。

長い年月が経ったような気もするけれど、大統領選からはたったの4、5日。

ああーまだそんなもんなのかあ。

と思う。

この気持ち、いつまで続くんだろう、と。

でもそう思う度に、いつまでもなくなりはしないだろうなあ、とも思う。

 

 

13日、トランプが、もう差別行為はよせと、あるテレビ番組のカメラに向かって言った。

本当にその通り。

だけど、差別行為をよしとする態度を先に見せたのは、彼。

もう大統領になったんだからもう前を向こうよ、なんてキレイごと、私にはただの問題放棄にしか聞こえない。

大統領候補として、言ってきたことと、就任後に行う政策が矛盾してるなんてそんなこと誰でもある。

実際に今、彼は今まで”人”に対して言ってきた侮辱発言を撤回しようとしているけど、口でなんか老若男女問わず、だれでもなんとでも言える。

実際に胸に刺さった発言の数々は、言われた側からすると、下手すれば一生のトラウマ。

 

 

 

 

私は、人権問題を学びにアメリカに来ました。

一年間留学していたカナダと迷ったけれど、この多様性あふれるアメリカで、黒人が卑劣な差別を受け残虐されていた歴史を背景に持つこのアメリカで学ぶほうが、人権を学ぶには適切かもしれないと。

でも正直、今、凄くつらい。

アメリカで同性婚が合法化されたとき、日本にいながらも飛び跳ねて喜んだ。

彼らの人権が認められて、よかったね、って心のそこからホッとして、アメリカ最高だなって思った。

だけど今、LGBTQの人はもちろん、あらゆるマイノリティが危機にさらされている。

人権を勉強していると、本当何が人権だくそったれって、教科書を捨てたくなるくらい、困惑してる。

 

 

 

教授にカナダとアメリカ、どっちが快適?

って聞かれたとき、カナダって答えざるを得なかった。

 

まだアメリカに来て4か月。

アメリカは素晴らしい国だってもちろんわかってるし、もっともっとアメリカを大好きになりたい。だけど、アジア人への目の向けられ方も若干カナダと違うことはうすうすわかっていたし、それがこの大統領選を受けて、アメリカの顔だとわかった。(まあ私がいたところはバンクーバーで、田舎にいるとまた状況は変わったのかもしれないけれれど)

 

今、大学院生として、将来を考えなければならない境地にいて

いろんな人に将来はどこで仕事をするの?って聞かれるけど

本当にわからない。

 

 

教授に、アメリカにいることは挑戦的だけど、カナダにいた自分よりも強くなれるかもしれないって言ったら、

でも別に無理して強くなれる環境に身を置かなくてもいいんじゃない?人生そのものが挑戦なんだから、快適な方を選んだら?

って。

 

本当にその通りだと思った。(笑) 

強くなれる強くなれるって自分にプレッシャーをかけてた気がする。

このご時世、女性も強くならなくちゃいけないんだって。だからこそクリントン氏就任を期待していたのですが。

 

 

彼女は、アメリカの良いところも悪いところも今の恐怖も怒りも、120%私にぶちまけてくれた。

私はこの人権問題から絶対に目を背けない。前に進むことは必要とされていても忘れ去ってなかったことになんか絶対にしない。この大統領選を受けて明らかに加速したと思われる一人ひとりの人権侵害を、無視することなんか絶対にしない。

移民問題にも目を背けない。

私がカナダとアメリカどっちがいいか選べる権利が難民にもあることを絶対に忘れない。

 

 

クラスメイトもまだまだ乗り越えられない様子だけど...

この難題と共にアメリカ生活、頑張ります。